NARUTO-ナルト-「中忍選抜試験編~第三の試験・予選~(巻ノ八~巻ノ十)」のあらすじと感想
こんにちは!dearPU(でぃあぷ)です。
いよいよ中忍選抜試験編も終盤です。今回は第三の試験・予選のあらすじと感想をまとめたいと思います。
ここからは最も個性が発揮される個人戦です。普段は味方の影で日の目を見ないものも、ここでは否応にも自分が主体となって戦わなければいけません。また、ひとりひとりの戦いだからこそごまかしが効かず、圧倒的に力が優れているもの、作戦が優れているものが勝ち進みます。
ナルトたち第7班を始めとして、個性的なメンバーたちはどう戦っていくのでしょうか?ぜひ最後までお楽しみください!
※この記事はネタバレを含みます。
※この記事中のすべての画像は「NARUTO-ナルト-コミックス」からの引用です。
中忍選抜試験編~第三の試験・予選~
あらすじ
試験概要
第三の試験は各国の大名や忍頭が見に来る重要な試合とのこと。そこで第三の試験・本戦に進むに当たり、今回は21名と人数が残りすぎたため予選が開催されることとなりました。
まずカブトが耳の不調を理由にリタイヤ。サクラはサスケの呪印によるダメージを心配し、リタイヤするように勧めますが、サスケは強いやつと戦い自分の実力を確かめたいからと強く拒否します。
試験の内容ですが、一対一の個人戦で、計10試合行われ、それぞれの勝者が本戦に進むことになります。
うちはサスケ vs あかどうヨロイ
呪印のことを把握しているカカシ先生から写輪眼は使うなと言われたサスケ。呪印の影響で写輪眼はおろかチャクラもまともに練り込めない状況で試合が始まります。
体術を中心に攻撃を仕掛けますが、なんとヨロイの能力は触れたもののチャクラを吸収するというもの。苦戦するサスケですがナルトの横にいるリーの姿を見てひらめきます。なんとリーの動きを完全にコピーし、ヨロイの体を蹴り上げます。そして影舞葉でヨロイの背後に張り付き、蹴りの連撃・獅子連弾を浴びせ勝利を手にします。
ザク・アブミ vs アブラメ・シノ
サスケに両腕を折られたザクですが片腕は治っており、シノに斬空波を浴びせます。するとシノの体の中から大量の虫が出てきて、またザクの背後にも大量の虫が現れます。シノは「どちらかを攻撃すればもう片方が隙きを突く」と言い棄権を勧告します。
そこでザクは、実はもう片方の手も使えると明かし、シノと背後の虫を同時に攻撃しようとします。しかし、シノは既にザクの手の穴を虫で塞いでおり、攻撃が暴発したザクは両腕を失い戦闘不能に。シノが勝利して本戦に進みます。
ツルギ・ミスミ vs カンクロウ
試合開始直後、ツルギの攻撃がカンクロウを襲います。ツルギは体中の関節を外しグニャグニャに敵に巻き付くことができ、カンクロウに強く巻き付きながらギブアップを勧めます。その忠告を聞かなかったカンクロウは首の骨を折られ、試合終了かと思いきや、カンクロウかと思われていた方は傀儡人形であり、包帯に巻かれていた忍具と思わしきものからカンクロウ本体が出てきます。そしてツルギに傀儡人形がしがみつき、首以外の骨をすべて砕いてカンクロウが勝利します。
春野サクラ vs 山中いの
くノ一の中では頭一つ抜けていたといういのに対し、サクラは手加減されないよう挑発するとともに勝負を挑みます。チャクラの使い方が抜群にうまいサクラは周りが思っているより強くなっており、いのに対して互角の勝負を繰り広げます。
サクラと互角なはずがないと吠えるいのに対して、「チャラチャラ髪伸ばしているあんたと…私が互角なわけないでしょ!」と挑発します。するといのはキレて髪を切り落とし床に叩きつけます。そして心転身の術を使おうとするいのの攻撃を避けたサクラでしたが、いのは心転身を使っておらず、サクラは床に撒かれた髪の毛によって捕まえられます。そして心転身を決めるいの!
サクラに乗り移ったいのがギブアップをして試合終了かと思われましたが、ナルトの声援にサクラの中の内なるサクラが目覚め、いのを追い出します!最後は殴り合いで両者ノックダウンとなり、勝者無しで戦いは終わります。
気絶している二人が目覚めるまでの間にテンテンvsテマリが行われ、読者が見ていない内にテマリがテンテンの武器攻撃を完封して勝利します。
奈良シカマル vs キン・ツチ
影真似の術しか無いと言うシカマルは早速術を仕掛けますが、キンには一度術を見られていることもあり避けられます。そしてキンの千本と糸を絡めた攻撃に倒れたように見えましたが、なんと糸の影に見せかけて自分の影を伸ばし、影真似の術を成功させていました。
手裏剣の刺し合いをするとハッタリをかまし、手裏剣を避けるため後ろにのけぞったとき、キンは後ろの壁に頭を打ち付けてノックダウン。状況を的確に判断したシカマルが勝利しました。
うずまきナルト vs 犬塚キバ
ナルトが相手なら絶対に勝てると喜ぶキバ。キバの高速体術に一発KOされたかに見えたナルトですが、立ち上がり「オレをナメんなよ!!!」と言い放ちます。
挑発されたキバは煙玉の中で赤丸とともに襲いかかり、煙が無くなると横たわるナルトと元気な赤丸の姿が…。その赤丸がキバに駆け寄ったかと思うとなんとキバの手に噛みつきます!その正体は影分身して変化したナルトでした。
続いてキバが獣人分身で赤丸と同じ分身になり、二人がかりでナルトを襲います。ピンチに陥ったナルトは変化で自分もキバたちと同じ分身になりますが、匂いでバレてしまい殴られます。しかし、殴られた分身は赤丸になり、キバはもう片方の分身も殴ります。するとそちらも赤丸になり、初めに殴られたのはナルトで、赤丸に変化していたことがわかりました。これで赤丸はノックアウト。
本気を出したキバに対してナルトは新技・うずまきナルト連弾(サスケの獅子連弾のパクリ)でとどめを刺し勝利を掴み取りました。
日向ヒナタ vs 日向ネジ
日向宗家の子であるヒナタに対し分家の子であるネジは因縁を抱いており棄権するよう求めます。ヒナタは「そんな自分を変えたくて」試験に臨んでいると言いますが、ネジは「人は決して変わることなど出来ない!」と一蹴します。
百眼を発動するネジに対してヒナタも百眼を発動して勝負を挑みます。試合は一見ヒナタが押しているかのように見えましたが、実はネジには点穴というチャクラのツボまで見えており、そこを突かれ続けたヒナタはチャクラを練ることができなくなります。
それでも憧れのナルトが見ているからと果敢に挑みますが、ネジの前では手も足も出ず、最後なんとか立っている状態のヒナタにネジがとどめを刺そうとしたところを上忍達が止めに入り試合は終了します。ヒナタは命に関わるほどのダメージを受けており、ナルトはネジに対して「ぜってー勝つ」と宣言するのでした。
我愛羅 vs ロック・リー
砂を操り防御・攻撃をする我愛羅を前に、体術しか使えないリーは苦戦します。しかし、ガイ先生の許可を得たリーは足につけていた重りを外すと、なんと我愛羅の砂の盾がぎりぎり間に合うかどうかという攻撃を繰り出し始めます。徐々に我愛羅に傷を負わせるリーでしたが、我愛羅は砂の鎧を全身にまとっており、まだほとんどダメージを受けていませんでした。
そんな我愛羅に対し、蓮華を使うことを決めるリー!砂の鎧が重いため、何度も高速で蹴り上げなんとか我愛羅を浮かしますが、痛みに一瞬怯みます。そして表蓮華が炸裂しますが、なんと我愛羅は砂の鎧から抜け出していました。
その後一方的に攻撃を受け続けるリー。しかし、しばらく攻撃を受け続けたリーに本来の動きが戻ります!八門遁甲の体内門(つまり、人間が本来体に設けている8つのリミッター)を開けることができるというリー。第二の門・休門まで開けたことで急速に回復していきます。続いて第三・第四の門を開けたリーの怒涛の攻撃が始まり、第五の門・杜門を開けたリーの裏蓮華が炸裂!
地面に叩きつけられるかに見えた我愛羅ですが、最後はなんと背中に背負っていたひょうたんが砂のクッションとなりダメージを和らげます。そして反撃の砂縛柩でリーの左手足を粉砕し、とどめを刺そうとしたところでガイが止めに入ります。
勝者・我愛羅となり、またリーは手足の損傷がひどく忍者を続けられない体になってしまいます。
秋道チョウジ vs ドス・キヌタ
チョウジはキヌタの音攻撃を防ぐため倍化の術で体を大きくし、体に頭をうずめて攻撃を仕掛けますが、体も音を通す性質を利用され、あっという間に戦闘不能に…
勝者・キヌタとなり第三の試験・予選が終了しました。
感想
第三の試験・予選いかがでしたでしょうか?
これが予選のレベルか?と思えるほどどの試合もレベルが高く、読んでいてハラハラさせられました。
全体として、これだけ多くのキャラクターたちを一度に登場させながら、一人一人のキャラ設定もしっかりしており、どのキャラにも魅せ場が用意されており、かつどの試合も面白いというのは作者・岸本先生の技量の高さに依るものだなと思いました。唯一気になるのは、テンテンvsテマリ戦がカットされていたことですね。テマリは本戦に進みますし後々活躍の場もあるのでいいのですが、良いところ無しのテンテンが少し可哀想だなと思いました。今の所、ネジの修行に付き合い、リーの保護者役でもあるぐらいのイメージになってしまっていますね。
一つ一つの試合に感想を書いていくと膨大な文字数になりそうなので、特に面白かった闘いをランキング形式で書いていきたいと思います!
第三位 日向ヒナタ vs 日向ネジ
日向家の因縁を背景に、去年のNo.1ルーキーであるネジがその天才的なセンスで努力家のヒナタを圧倒します。初めのネジとヒナタの会話や、最後ネジがとどめを刺そうとしたところなど、宗家と分家の間の因縁の深さを物語る試合でした。
努力家のヒナタに対し「努力しても意味がない、落ちこぼれは落ちこぼれのままだ」と言い放つネジですが、その背景には分家として生まれた時点で背負わされた重たい運命があります。ナルトやリー、ヒナタの努力を否定するような物言いに、ナルトを始め多くの読者は何だこいつはと思われたと思いますが、今後そんなネジの考えがどう変わっていくのか要注目です。
試合ではネジがいかに天才であるかが強調されていました。リーが言うようにそんな天才を努力で打ち負かす熱い展開を多くの読者が望んだはずです。今後の展開に期待しましょう!
第二位 うずまきナルト vs 犬塚キバ
やはりさすが主人公というだけあって、ナルトは魅せ場が多かったですね~。
体術でナルトを大きく上回っているキバに対して、スタミナと作戦で対抗するナルトという試合の流れが面白かったです。
まず、初めはキバも含め見ている人の全員(サクラ達を除く)がナルトのことを甘く見ており、試合が進むにつれて徐々にそんなみんなの考えが変わっていくというのが良かったですね。本当に孤独でいたずらでしか人に振り向いてもらえなかったナルトが、イルカ先生に始まりカカシ先生やサクラやサスケに認められ、徐々にみんなに認められていくという流れが王道ではありますがやはり良いなと思いました。
試合の内容ですが、戦闘力で劣っているナルトが苦手だった分身(影分身)や変化を駆使して徐々にキバを追い詰める展開がかっこよかったです。最後はオナラでキバにダメージを与えてからのうずまきナルト連弾(サスケの獅子連弾のパクリ)という流れもナルトらしくて良かったと思います。
第一位 我愛羅 vs ロック・リー
これは問答無用の第一位ですね。
リーの過去話を交えつつ、体術しか使えないリーが強敵我愛羅を相手にどう戦っていくのかがとても上手く描かれています。才能のなかったリーが、唯一努力でなんとかなる可能性のある体術だけを磨き、我愛羅を追い詰めるまでになっているのが文句なしにかっこよかったです。
試合展開も面白く、初めはあまり歯が立たない様子のリーから始まり、重りを外す→表蓮華→裏蓮華と本当に魅せ場が多い試合でした。普段は重りをつけていたというベタな修行も、極端にすればここまで強くなれるという面白い例でしたね。また、表蓮華はリーへのダメージも多く諸刃の剣であり、技を外してしまって追い詰められる展開からの休門・開での急速回復から始まる裏蓮華の流れはもう激熱でした!対戦相手がネジだったら勝ててたんじゃないかと思います。(どうでしょうか?)
我愛羅も我愛羅で初めはオートの砂の防御だけで対応していたのが、リーが重りを外した後は砂の鎧も使用していることを明かし、表蓮華に対しては脱出(砂分身?)、裏蓮華に対しては砂の鎧+ひょうたんのクッションでなんとか耐えるといったようにどんどん新しい手の内を明かしていき見る者を飽きさせませんでした。
唯一気になったのは、我愛羅にとっては防戦一方でひたすら蓮華をくらってからの反撃のときに試合を止められるというのは、ちょっと可哀想だったかなというところです。まあ、止めないとリーが殺されますし、リーは既に左手足を粉砕されて戦闘不能なんですけどね。
余談ですがアニメやゲーム(激闘忍者大戦など)での裏蓮華の演出もめちゃくちゃかっこいいです。見られていない方はぜひ一度見てみてくださいね。
第三の試験・予選の感想は以上です。
まとめ
今回の記事ではNARUTO-ナルト-「中忍選抜試験編~第三の試験・予選~」についてあらすじと感想をまとめました!
少しでもナルトを思い起こすもしくは興味を持っていただいて楽しんでもらえれば幸いです!
次回は中忍選抜試験編~修行~です!!
今回の記事は以上です。
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